【人】 埋火 真里花[ ぶらん、ぶらん、腕を振っても 兄は怒ることなく、なすがままにされてくれる。 それが嬉しいから売店につくまでの間 こうしてぶらんぶらんしていよう。 ] ずーっと前に、お兄ちゃんがリビングで 寝てて、真里花がおつかいから帰って来たときも 最初全然起きんかったけど にいちゃ まりかおなかすいたよ って言ったら、「もうそんな時間ですか」って すんなり起きたことあったの、覚えとー? 真里花は覚えとるよ。嘘寝だったんじゃないかって 思ったんだもん。 [ あの頃と今では状況は違うけれど。 思い出してはくすくすと笑う。もしも、寝てしまったら もう一度あの時のように呼びかけてみよう。 ] (88) 2021/01/03(Sun) 0:02:25 |