【人】 薬屋 テレベルム[高尚な力を持つ魔術師らしかぬ表情はただの女で>>76 誰しもが守りたいと願うのではないかと夢想する仕草だった。 そうでなければ虫に刺された程度では無い己の怪我よりも 彼女の膝が汚れたり冷たい床で足元を冷やさないかと 心も騒ぐことは無いのだから。] 痛いと泣き叫ぶ必要は無かろう。 あんたは俺が泣き言を零さなくても そんな顔をするのだから。 [草食動物が不機嫌さを示すのを彷彿とさせる睥睨なら いくらでも受けて困らぬものであるけれど>>77 泣かせたくないと主張しながらも男として不甲斐ないものだ。 彼女が案じてくれたように裏街での商売はリスクが付き纏い 万が一の事態を招かぬとも限らず。>>78] (89) 2021/12/12(Sun) 14:11:40 |