【人】 事務員 深瀬賢―少し前のお話 三國さんと― 「君は、本を読む事は好きかい?」 いつもの部誌発行書類に目を通しながら、三國さんに問いかけてみる。 「私は本を読む事が好きだ、紙の本だとなお良い。 空想小説がいい、ミステリもいい、エッセイも、伝記も、短歌にポエム、漫画だって大好きだ。 傑作も良い、駄作でも構わない。 これらに共通するのは、『作者の価値観を垣間見える』という事だと思う。」 作品の出来、不出来は構わない。 誰かが誰かに何かを伝えようと文字を残そうとする事そのものに、得難い価値を感じる。 (89) 2024/11/10(Sun) 21:22:50 |