【人】 花の名 リフル………… [彼女の行為を、否定も肯定もしない。 ただ、彼女から花を取り上げる事だけはしない。 彼女の花は彼女のものだから。 彼女がどうしたいか決めなければならないものだから。 何も言えない、というよりも、 何も言う言葉を持たない私は、ゆっくり立ち上がって、 うぅん、としなやかに伸びをした] ごちそうさま。 美味しかったわ。 [そうして芝生のあるところへふらふらと舞う様にステップを踏んで、木漏れ日の楽しい木の下に座った。 大人になってからは、きっと機会は減っていただろう地への座り込みは、誰も見ていないから出来る事。 彼女がついて来なかったとしても、 葉と枝越しに空を仰いで、そのままもっふんと、柔らかい芝生に背をくっつけた。**] (89) 2020/09/28(Mon) 4:36:15 |