【人】 羽井 有徒── ホテル:遊技場 ── [破顔する様子に年下らしい可愛らしいさを見て取った。>>88] 羽井(はねい)だ、羽井 有徒(ゆうと)。 [彼女の名乗りに連れてこちらも名を名乗る。 大学2年といえばちょうど二十歳かと、自分の見立ての正しさに小さく頷いた。] 力を抜いて、グリップもブリッジも。 [一見、様になっているそのフォームも見れば少しずつ歪。 キューを握る手の手首をそっと掴むように触れる。 それからテーブルの上でブリッジを作る指に触れて少しだけ形を直す。 そんな風にしていれば自然と体が寄り添うようになる。] 力はまず要らない。 それよりも正確にまっすぐキューを撞くこと。 インパクトで止めたり引いたりしないで押し出すように。 [ビリヤードは力の一切いらない競技。必要なのは正確性だからと。 顔と顔が近い位置でそう伝えてから詩桜から離れた。]* (90) 2020/07/23(Thu) 21:41:18 |