【人】 第11皇子 ハールーンあ、そうだね! アンタル、これ俺が作ったお菓子なんだけど 皆に、……皆と食べれたらと思って! 俺ね、料理人になろうと思うんだよね! [>>82ダレンに促されるまま、一応、言い方には注意を払った。何が誤解されるか解らないから、意図もちゃんと伝えて──これは執事試験でのあの騒動が役に立ってるかもしれないななどと振り返りつつ。] 『──ほぉ!へぇ〜それはそれは、 じゃあ早速茶を淹れさせようか!』 [アンタルがダレンに手を差し出す。無事に受け取ってもらう。 すると通路の奥、階段の方から『アンタル!』と高い声が聞こえた。そしてこちらへ駆けてくる小さい影が、隣の兄に飛びつくまでお時間少々。] 『アルスラーン、こっち来ちまったか!』 [兄が笑いながら肩に抱き上げたその子の名は記憶にある。『アルスラーン』、もうすぐ6歳になる第16皇子だ。茶色の髪と薄緑の瞳に親近感が湧いた。] . (90) 2021/04/22(Thu) 14:14:29 |