【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン―橋の上で 娘と別れて― [ この街ではかなり奇異に映るであろう エリクソンの格好を見ても、 その娘は笑みを湛えたまま。>>57 彼女の笑顔がまことのものか、 正体の掴めない訝しさはあるものの。 ] ――それに、伝統だけが音楽では ありませんもの。 [ 続けて投げかけられたその言葉には 真っ直ぐな感情が込められているようで。 この国に来てからやや捻ねた感情を 持て余していた彼の心にも、 すっと沁み込んでくるのだった。 しかし彼女に音楽祭のことを聞くと、>>26 ] (91) 2020/09/20(Sun) 20:56:10 |