>>91 忌部
「うわ、課長相変わらずですね」
直属の上司が望月課長であり、忌部課長はその同期であるためか。
他部署の上司とはいえ、いくらか顔を合わせる機会のある上司だろうか。
肩に手を回されても特に拒否することはなく、馴染みある煙草の匂いが鼻をくすぐった。
「そうですね……着替えとかどうしたらいいかと、え、好みですか?
どちらもタイプが違って悩ましいですけど……同部屋の場合夜這いっていうんですかね」
部屋に行かずともそこにいる。
雑魚寝で宴会するような気分でいるしかない、きっと。
「そういう課長はどちらが好みなんですか」