【人】 まつろわぬ白の神子 マシロわたしは、この世界で"生きて"いきたい。 大切なひとたちと共に限りある日々を ひとつひとつ積み重ねていきたい。 管理者なんて神様モドキになるつもりはないの。 ねぇ、アナベル。 世界の全ての願いや祈りを束ねても、 どれだけたくさんの人たちを幸福に眠らせても あなた自身に手を取り合う大切なひとがいないのなら その世界は、とてもさびしいものだって、思うんだ。 先代のニグラスやコーネリアス、 そして彼の言葉を伝えてくれた子が、 わたしに託してくれたものを無駄にしないためにも、 わたしは、今、あなたと戦わなければならない。 [この幻影月《ファントム・ルナ》を打ち破って、 この世界を今一度、変革しなければならない。 手にした金剛石とあの人から託されたものを握りしめながら、 まっすぐに黒の不死鳥の少女を見据えた。]* (92) 2018/12/21(Fri) 20:46:31 |