【人】 受験生 雨宮 健斗うぃ、お疲れ。 [己とてさして背は低いほうではないけれど、 自分よりゆうに10センチは高い瞳の友人を 見上げては笑って。 ほい、と買ってきた缶コーヒーを投げた。] なあ、つかバスにいた? 見当たんねぇから心配してた。 [あの文化部以来、背の高い転校生は、 自分にとってかけがえのない友人になった。 彼のバンドのメンバーや、ファンの子たちが 『イチ』『イチくん』と呼ぶのを聞きながら、 けどなんとなく照れ臭くて己は未だに大事な友人を 苗字でしか呼べずに居るのだけれど。 ]* (94) 2020/11/23(Mon) 22:56:15 |