人狼物語 三日月国

148 霧の夜、惑え酒場のタランテラ


【人】 ユスターシュ

 ― 冒険者としての彼 ―

[20年前から魔法使いの冒険者だった。
 能力としては並み。
 だから工夫した。魔法を分割する技術を身に着け、分割した一つ一つを思い通りの射線で打ち出す事で、敵を追い詰めたり足や手を削るサポートを得意としていた。

 特定の仲間を作らず、あちこちのパーティーに協力をよくしたものだった。
 その中に、青い髪のやつもいた気がするな?>>78

 いつだってヘラヘラしていて本気に見えない、とトラブルになった事は何度か。
 それでも彼は性格を変えなかった。
 人間なんてそう簡単に変わるもんじゃねぇだろ? な? と言いながら。

 そんな彼が変わったのは8年前。
 彼は唐突に少女を
自分の娘だ
と言い
 育て始めたのは────。]*

  
(95) 2022/05/20(Fri) 19:53:30