【人】 受験生 雨宮 健斗[図書館に行くところだと言うその生徒>>73と 顔を合わせれば、穏やかに落ち着いた様子の彼に、 同じ学年にこんなやついたっけな?と 素早く頭が回転したけど、記憶には無くて。 彼が、年下でデリカシーに欠けていたかも、などと 考えていた>>73とは知る由もないままに、 けれど己は全くそう言う事を気にしないタチで、 むしろ自分にこそ足りていないものだろうから。 向けられる視線をじぃと受け止めていれば、 眼鏡の奥の瞳が、左右で僅かに色が異なることに気付く。 僅かだけ目を見開いて、けれど特に 言葉にしたりはせずにいた。 そうして問いかけられる言葉には 今度こそぱちりと瞬いて。 ] ん、いや、別に何もないんだけどよ。 ここ、旧音楽室だから普段あんま人通んねぇし、 珍しいなと思って。 (95) 2020/11/21(Sat) 22:24:53 |