【人】 怪力 シャオロン[大人に混じって仕事をするようになってからは、特に同年代と遊ぶことを禁じられることはなかったが、その時には既に彼等は知り合いで、そこに入っていく社交性は残念ながら育っていなかった。 今更混血を作るための集落で他の同胞と近くに住むことになったからといって、近所づきあいを如才なくする自信はないし、したいとも思わない。 自分以外が男だろうが女だろうがそれこそどうでも良かった。 が、自分の「嫁」となる者にとっては、同性がいるというのは心強いだろう。 そこを踏まえての2:2なのか。 聞き耳を立てるつもりもなかったが、密集して移動していたらどうしても聞こえてしまう。>>90 自分も同じように同性を励ますべきなのだろうか。 荷台に登るのにも苦労していた少年のような小柄な男をチラと見遣る。>>76] ………………。 [嘆いている様子でもなければ怒っている様子でもない彼にどういうスタンスで声を掛けて良いかわからずに、結局口を噤んでしまった。*] (96) 2021/12/02(Thu) 23:05:50 |