【人】 導きの天使 ラナー>>71>>72>>73 アルバリへのお返事 [突いていた頬杖を外して、あたしはアルバリを見つめた。 柔らかなウードの音が、あたしたちの間に優しく流れていく] そうね…導くにも、あんたのことを知らないといけないもの。 辛かろうと罪に向き合わさせるのは、天使の──あたしの、役目よ。 [アルバリの目が、不安定に揺れていた。 そうしてるとあんたって、本当に迷子みたいね。 つい最近“生まれた”ばかりのあたしよりずっと年上なのに、あたしより子供みたい。 でもきっと…あんたに必要なのは導きじゃないんだわ] 今から勝手な事、言うわよ。 [そっと、両手でアルバリの手を取った。 いつも“相棒”を握っている方の手を] (96) rein-joir 2021/09/19(Sun) 19:04:49 |