【人】 2年 三國萌々子[出来た見本誌を提出しているからきっとぼくの書いた話も読まれているとは思う。 本物のミステリ好きからしたら薄っぺらい模倣品にしか見えないぼくの"作品"、それでもプロの人もいる部誌の中に一緒に載っているとなんだかちょっといい作品に見えてくるから不思議だ。 そんなことを考えてると一冊の本を渡された。 年季の入った英語の本だ。] これって…… [説明されて思わず声が出る。 緋色の研究の初版、詳しくなくてもわかる。これはめちゃくちゃ貴重だ。] いやいやいやいや!!!!こんな貴重なのもらえませんって!!!! [触るのだって躊躇するくらいなのだから、貰うなんてとんでもない! が、断っても返そうとしても深瀬さんは受け取らないので仕方なくこの場は引き下がることにした。] (96) 2024/11/10(Sun) 21:53:28 |