【人】 浄化者 リヴァイ[小瓶を預けた理由は、決意と願いの混じりあい。 武器で斬り捨てられれば救うことさえままならない。 叶うことがないのだとしても、ひとひらの思いが届いていればそれできっと良かった筈だった。 何時の折だったろうか。まだ「先生」だった頃、診療所の窓を叩く一羽の鴉を迎え入れた時、別れ際に届いた叫びを思い出したのはきっと必然。>>0:185 権力に唾を吐く程に興味が無ければ他国の諸侯の事等教えられても直ぐ忘れる。比喩的な文面に眉を顰めながらため息をついたのは、文通相手の無事が確認できたからだろうか。 大した言葉も浮かばぬ石頭、返信のための道具も付いていないのを言い訳に、既読代わりの如く使っていた髪紐を一本、その足に結び付けた。] (内容に理解が及ばなかろうと、 彼の行く先が血濡れていることだけは理解が出来る。 ならばせめて、休息の時だけでも楽な夢が見れればいい。 ────……言葉にできない感情を、ちっぽけものに託して。) (96) 2020/11/30(Mon) 1:39:42 |