【人】 朧广灯 リヒトーヴ[ 機械は、何度かこの問答をしたことがある。>>99 『決定事項』により殲滅作戦が遂行される中。 彼方の人類から、机上の人類を見た。 ――その相手は、他ならぬ『孔雀革命』の主だった。 『絶対的な神が与える契約か?』 『それとも、新しい世へと導く救世主か?』 己は機械であるが故、前者の論理を得意としていた。 問答の相手は、後者を信じていた。 機械の意識に浮かぶのは、ウキクサと緋雁だ。 ある特別な存在を尊ぶ者たち。 ……彼の人類と機械は、同じ信仰をしている。 ――しかし、機械の原則は前者にある。 己に与えられた役割は、存在意義そのものだ。 ] (100) 2023/11/21(Tue) 3:49:30 |