【人】 癒し手 イクリール[離れて、壁に寄りかかる。 目を閉じて、身体の痛みがどこかを探る。 痛いけど、魔法を使うほどではない。 ここは、危険な場所ではないから。 喉の方は……] …ぁ、ぁー……ぅー…。 [一応風に声は出来るが、痛みがある。 しっかり痣になっているだろうが、それは服で隠せばいい。 きっと、バタバタしたのは、祝いの喧騒でまぎれて誰も気づいていないと思いたい。 知られていなければ、お咎めも何もないと思うから。 よしと、壁から身体を離して、騒がしい場に…何事もなかったように戻る。 だが、騒がしい輪には入らず、果実水のグラスを持って、静かな隅のテーブルに座る事に。 そこから眺める。 仲間同士騒ぐ人たちを、その中には、スワローさんとディアスボールくんと、アーさんの姿も。 マギサさんは一人のようだから、なんだかソワソワしている人たちが、いるように見える。 気のせいかどうかは解らないが。 そんな様子を眺めながら、果実水を一口……喉を通る感触すら、今は] はぁ…何しているんだろな。私… [ため息とともにぽつりと漏れ落ちてしまう。] (100) 2023/12/08(Fri) 23:47:54 |