【人】 オリガミ部2年 近藤 絵理香──飯盒炊飯・米とぎの儀── う、冷たっ。 [いつもハンドクリームを塗っている自分が調理前に必ずしなくてはならない事。 それは、しっかりとハンドクリームを落とすために石鹸でしっかり手を洗うことだった。 もちろん、ハンドクリームを塗っていなくともしなくてはならない事だから、飯盒炊飯というイベントがある時点で覚悟はしていたのだが。 指の間、手の平、手の甲、爪の先。 満遍なく石鹸を泡だてて、それをしっかり濯ぐ。 そうしてから配分された米を飯盒に入れ、ジャッジャッと音を立てながら米を研ぎ始めた。 指先は既に赤い。 白く濁った水を捨てて、新たに水を入れて、また米を研ぐ。 ジンジンと指先が痺れて、痒くなってきていた。] ……〜〜〜っ、か、ゆぅ……! [しかし、花粉症とは言っていたが>>96咳き込んでいる後輩にこの作業をやらせるのは気がひける。 それならかいてしまえば、とも思うが、なんかそうすると自分の皮膚細胞が云々、なんかバッチイと痒みを我慢。 真っ赤になった両手をぐっと握りしめ、頭を触らないまでも頭を抱えるような姿勢で痒みを堪える姿が水場にあった。]** (100) 2020/11/23(Mon) 23:27:48 |