【人】 転入生 二河 空澄── 朝:校門前 ── [学校が始まる一時間前には 校門の前に着いていた。 転入生が珍しいのか それとも、もう既にニノマエ家の跡取りに 楯突いたことが耳に入っているのか 登校して来た子らの視線が痛い。] おはよー! って、またか…… [それを跳ね返すくらい大きな声で挨拶すると 視線を逸して そそくさと門の間を抜けていく。 完全にアウェイ。 昨日のこの時間には、まだ この全員と友達になれたらイイな、って おめでたいことを考えていた自分。 たった一日で、驚くほど世界は変ってしまった。] (100) 2020/12/03(Thu) 21:39:07 |