人狼物語 三日月国

224 【R18G】海辺のフチラータ2【身内】


【人】 Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ

>>96 >>97
[16:00]

ノッテの構成員が殴り込んできたときよりも大胆な音が響く。
此れより先に追いかけっこに加わるものなんて警察ぐらいしかありはしない。
その筈だった。そうだとしたなら、こんな荒っぽい手立ては取らない。
他の誰が在るというのか。彼らの手を迷わせたのはそうした困惑もあったのだろう。
目を向けるべき相手を誤らせ、その視界を暗く潰した。

男の反応は緩慢だった。薄く雲が張ったような、空の色が向けられる。
人の死体がいくら増えようが男の注意を引くことはない。そうだった。
それが、乱入した男の顔を見て僅かに目を見開く。
確か当初乗り込んで来た構成員達は、ある男の部下だった筈だった。
秘密主義のマフィアたちであっても、多少顔の割れている人間はいる。
そうした者たちの幾らかは、一人の男を信奉めいて仰いでいた筈だった。
少なくとも自分が罪を暴かれ情報から隔離される前はそうだった。

#BlackAndWhiteMovie
(101) 2023/09/30(Sat) 23:27:35