【人】 Chiavica テオドロ>>95 ヴィンセンツィオ 0日目 「他人に身を切れと強いる手間を考えると、自分が切った方が早いですから……どうしても。好きでやってるわけではありません。 必要に迫られることがなければいいくらいは思っています」 茶目っ気が伝わったからか、此方も気兼ねなく拗ねたような物言いで。地位、年季、それらの差が縮むことはなく、対等でこそないが、対等でないなりに肩の力を抜いて居られている。 「……問題なければ、特には。 拘りらしいものはありませんし、他の皆に迷惑が掛からなければそれでいいんです。命じられればプライベートでもある程度気を付けようと思うだけ」 「俺は何にも理想を抱いたりはしませんが、 そこ行く市民や、同じ警察の人間はどうか分かりませんから」 一人鯱張ったところで、それこそたいして世の趨勢は変わりはしないのだろうけど。それ一つで誰かの溜飲が下がるなら吝かではないとも思う。 「俺は多少の骨身くらいは惜しまないんですが、 周りの方々はどうも便宜を図ってくれるというか、お優しい人ばかりで。 ……皮肉ではなく。言った通り、楽にしていても構わないならその厚意を喜んで甘受します」 言葉面こそ素直ではないが、やはり必要を越して抑圧する必要がないのは助かってはいる。不器用ながらもそう伝えたい様子だった。 #街中 (102) 2023/09/13(Wed) 11:37:47 |