【人】 二年生 稲出 柊一― 回想:前世貧乏神の幼馴染 ―[意を決して話した、オレのお節介の最中。>>0:291 恥ずかしい一人称変更時の記憶が蘇っているとは思わず。>>28 その件は忘却の彼方へ 飛んで行ってもらえれば助かるのだが……。 黙って思案している様子を見て、>>30 何をもってこんなこと言いだしたのかは 察して貰えただろうかと、 凛の言葉を重たい空気の中待ったんだ。 「優しいね」という言葉に>>31、内心でかぶりを振る。 違うんだ。別にオレは、優しい人間なんかじゃない。 善意の塊みたいな幼馴染を前に、自分を優しい人間だなどと 思い上がれる者がいるのなら、そんな奴は噓つきだ。] 違う。 凛は……凛が、優しくされるべき人間だって、 ただそれだけなんだ。 [あれこれと知恵を絞って何かを作っては、 人を喜ばせようと時に自分を顧みないで、 ポンと与えてしまう凛だけど。 この位生きていれば、自然とそんな善良な人間に、 悪意でもって利用することしかしない者も いるのだと知っている。 そんなのはあんまりだ…… オレが思うのは、ただそれだけのこと。] (102) 2021/07/23(Fri) 16:46:37 |