人狼物語 三日月国

203 三月うさぎの不思議なテーブル


【人】 厨房担当 マシロ

 
[ 栗栖の答えは、ゆっくりとした口調で返された。>>92
  だから大咲も言葉を挟まず、じ、と耳へ入れる。
  ──普段の元気で明るい肉青年という印象が抜けるくらい
  "大事なもの"を渡して貰えている実感が、あったから。 ]


  ………………強いね、栗栖くんは。
  小さい頃の自分の夢を叶えてあげるってことは、
  自分の足でちゃんと 立ってるってことだから。

  うん。
  親の事情とか気持ちって、子どもでも……分かるよね。
  でも、だから、なんにも言えなくてさ。
  

[ 分かるよ、ともう一度、内心で呟いた。
  大咲にもその感覚には覚えがある。

  親には親の事情があって、子どもは察して何も言えない。
  言った方が良いことも、言わない方が良いこともあって、
  どっちつかずの宙ぶらりんのまま。 ]

 
(103) 2023/03/03(Fri) 13:50:42