【人】 無敵の リヴィオ>>101 ニーノ 「おや、随分と残念そうだ。 スクープがある方が好ましかったかな?」 何を言ったところで残念ながらスクープは生まれてこない。 変わり者の男には浮ついた話など存在しなかった。 「さぁ、どうだろう。直接思いを問いかけたことがないからね。 それでもそうならいいね、せっかく続いている縁だ」 詳しいことはお互いに語らないし、語る必要もないが。 それでも今尚続くその行為にそうした感情があればいいね。 サプライズにはならないであろう言葉には頷いてお礼を添える。 別にサプライズにすることが全てではないのだから、 何かを渡したいという気持ちだけでも有難いものだ。 「…話したいことか。うん、勿論構わないよ。 夜はそれなりに空いているからね、いつでも連絡してくれ」 見上げるその瞳を見つめ返し、また笑みを浮かべる。 後輩からのお誘いにはいつだって乗ろう。 #街中 (103) 2023/09/13(Wed) 12:15:04 |