【人】 蒼鉛の魔術師 ヴィスマルト[オペラを迎え入れた時。 弟子を取るつもりの無かった自分は、一瞬、 師の元へ送れば良くしてくれるのでは…、 などと考えてしまった。 自分の元で学ぶより、姪のためにもなるだろうと。 だが、一瞬の事だ。できないと思う理由があった。 師匠の思いに対して鈍い私も、 多少は考える頭を持っている。 アガーテ様は、友の話をするのがお好きなようだ。 ルービナ様の新しい弟子の話は、 私の耳にもいくらか入っていた。 だから、邪魔をしてはいけなかろうと。 (103) 2022/03/28(Mon) 6:42:53 |