【人】 貴族の娘 アウドラ[ 彼女はもてはやされるだけなので、 用意されたものを飲み、食べるだけ。 でも、偶にこれも両親の目を盗んで 厨房で見学をしたり、実際に火を扱ったり。 だからてっきり厨房のどこかに 全ての材料が片付けられているのだろうと 彼女は今まで思っていたけれど、 よくよく考えればあんな熱いところに 熱に弱いものを置いているはずもなく。 正解はここだったらしい。 少し歩いて、閉まっている扉を開けては閉め。 彼女がパンドラの箱を開けてしまったかどうか、 あまり覚えていないけれど、 開けてしまったなら驚いて口元を押さえ、 開けることがなければ、彼女の名前を呼ぶ 日の光を浴びて生活している従者が 迷子になっていた彼女をいるべき場所へ 連れて行ったことだろう。 ]** (106) 2021/04/15(Thu) 23:50:27 |