【人】 寿ホ儀 直青>>98>>99 [根差せる土を見出したのであれば、もうこうして大地から区切られた個室などで寝起きをさせる必要はなかった。 しかし未だこの場を「それ」と定めることは出来ずにいる。 直青としても、『sintoisMécanique』としても、恐らくは雷恩本人としても、それはそうだったろう。 ──その日は、いつだろうか。 ──もう、間も無くなのだろうか。 bébé、と呼ぶ。望まれるだけ、何度でも。 耳に"擽ったさ"を齎す囁きのひとつひとつに頷いて、 こちらを見上げる瞳を受け止める。] はい。 どうぞ、「提出」してください。 君の"言葉"を待っていました。 [揺らぐ不安を溶かすように、その手を握った。] * (106) 2023/11/24(Fri) 0:55:17 |