【人】 1年生 工藤美郷同時に、その心の揺らぎに振り回されるあまりに、普段感じられるものが膜を貼ったように鈍くなりました。 時折流れる風の向きや、空間に当たる音や、肌に触れる感触が、どうでも良くなりました。人に気を取られるあまりに、私を取り巻く環境に鈍感になっていた。 小泉先輩に使えて私には使えない魔法があるように、私に使えて小泉先輩には使えない魔法がある。そのことに気づきました。 [誰だって欠点がある。お互いに補い合えるように。>>2:262 完璧であれば、完璧であるがゆえに人を苦しめてしまう。 同時に、誰にでも突出した能力がある。ただ、あまりにも自然にこなせてしまうから、長所は短所よりも見えにくいだけで。 その能力で誰かを補うことができるのならば。] (106) 2022/09/08(Thu) 21:15:34 |