人狼物語 三日月国

188 【身内P村】箱庭世界とリバースデイ【R18RP村】


【人】 X『教皇』 カルクドラ

 
[ カルクドラ・ヨッド・クリフ。

 『教皇』の証持ちは聖職者の一族に宿ることが多く
 南地域スティド教会司教の息子であった少年もまた
 例に漏れない家系出身だった。

 幼い頃から立派な聖職者になるべく邁進し、
 齢十の頃から三年間、宗教総本山の在る西地域への
 留学を経て立派に成長し、聖職者への輝かしい道を
 丁重に敷き詰め、関係者やは皆、少年の成長を
 心待ちにしていた。


 
少年本人と、両親以外は。



 二十三年前、南地域にて生を享けた
 赤子の心臓付近の胸元には、見落とす位に小さい
 薄い斑点のような痣が存在していた。
 両親は、初めて痣を発見した際に
 不吉な感覚を覚えるも、必死に払い除けようとする。

 
気のせいであって欲しい、間違いであって欲しい、と。

 
 しかし、幼子の成長と共に痣の面積は増え鮮明に色付き
 五つになる頃には、両親は我が子が
 “証持ち”であることを確信する。]
 
(108) 2022/12/11(Sun) 14:15:27