【人】 2年 三國萌々子―ちょっと前の話>>104― [深瀬さんの言葉はわかったようなわからないような……。 でもなんとなく 本をあげるだけの価値はある というようなことを言われているのはわかった。 あとなんかちょっと先生っぽいなと思った。] 初版……すごい……。 [どれも名前を聞いたことがある作家だし、その初版なんて言ったらどれだけ貴重品なんだろうと軽く眩暈がした。] が……がんばります……。 [これはどうやら卒業までに読まないと大変なことになるぞど、うっすらと思い始めてきた……。 まだ時間はあるし……辞書を引きながら読んでいこうか、未来の大作家なんて発破をかけられたら、それこそ読めずじまいなんて無残な結果を残すわけにはいかないのだから。 そんな決意を胸に深瀬さんに一礼して職員室を後にする。 ……本のこと、他の部員にバレたら面倒くさそうだからロッカーに入れてある鞄に入れてから部室に行こうかな……。*] (109) 2024/11/10(Sun) 23:56:01 |