【人】 3年生 黒崎 柚樹[小泉さんが開けてくれたペットボトル >>90 は、ただの水だった。視覚で解るし、あの、脳まで揺らしに来るような、甘い匂いもしない。] ありがとうございます。 [おかしな事を頼んですみません、と、手を伸ばし、ボトルを受け取ったその瞬間。] ……ぁ…………。 [私たちの眼前、透明なボトルが瞬時に濁り、どろりと白とピンクの斑になった。 と同時、嗅ぎ慣れたあの匂いがぶわりと周囲に広がっていく。 びくりと手を揺らした反動で落ちてしまったボトルから、白紅色の液体が散らばってアスファルトに広がっていった。 目眩がするような匂いと共に。] (109) 2022/09/10(Sat) 20:25:10 |