【人】 『ただの子供』 ソフィアそんな時に響いたのは、 どこか恐怖を感じさせるような、重々しい声>>44 顔を上げて探すように辺りを見回したのは ただの反射行為だったけれど。 姿の見えない相手に、藁にも縋る思いで 喉を震わせ声をかける。 「 あなたは誰? 私は神様を探しに来たの。 ねぇ、神様の住んでる場所か、 村への帰り道、わからないかな。」 子供ゆえの無鉄砲さと、ほんの少しの勇気。 そこから出した言葉は、相手にどう響いただろう。 村へ帰ることだけを考えないのは まだ当初の目的を諦めていないから。 神様なら一日お泊まりさせてくれないかなとか そんなことも思ってる。* (112) 2021/06/16(Wed) 10:24:31 |