【人】 三年生 神田 京平― 昔:見守る狐 ― [子供の頃、狐のお面を被るようになってから 怪奇の話を聞くと気になってその場所に見に行っていた。 この時も ”誰もいない神社の境内から子供の泣き声がする” そんな噂話を聞きつけてその場所に向かったんだ>>70] そろり そろり [どこかの芸人さんのネタではなく 静かに周りの様子を探りながら足を進める。 耳をすませば……たしかに聞こえる泣いている声。] そろり そろり [ずっと聞こえる泣き声、姿が見えないなら 確かに噂になるだろう。人以外の可能性も……。 なんて考えていた矢先。子供視点だからこそわかる 柱の陰に隠れている存在。 最初は大胆に声をかけようと思ってひょっこりのぞいたけれど その子は泣くのに夢中で気がついてない。 流石に泣いている子を慰める術をまだ知らない京平少年は 見守ることに決めたんだ。] (112) 2021/07/25(Sun) 18:47:22 |