【人】 1年生 朝霞 純>>109 [手袋をして、患部に直接触れないように気をつけながら、できる限りの力で強く押さえる。 ガーゼが血に濡れる、けど、血の臭いはしない。 ガーゼに染みていく血を見て、彼と同じくらい私は蒼白な顔をしていたかもしれないけれど。 血の臭いがしないお陰で、何とか、手当ては継続できそうだと思う。 とにかく、血が出て汚れたら、清潔なガーゼに取り替えてもう一度圧迫する。それを止まるまで繰り返す。 止まりそうにないのなら、松本さんと黒崎さんを呼ぶ。躊躇はしない。] あの、津崎さん。あんまり、動かないでくださいね。 [出血しているときに、患部を動かすと出血量を増やしてしまう。 これが腕や脚だったら、素人の自分にも、もう少しだけましな手当てができたのにな、なんて思いながら手当てを続けた。] (112) 2022/09/08(Thu) 21:49:43 |