【人】 酔いが醒め、宵が来て ミズガネ>>115 ユピテル 「仲がいいというか、同じアーティストとして無視できない存在というか……。 竪琴は……まあ、色々と約束をしていたからな。でも許したのはあの一度だけ。基本は家族以外あまり触らせたくないというのが本音だ」 家族というのは、自身の兄弟だけでなくユピテルも勿論含まれている。 「…………そうか、頬か。俺の勘違いだったんだな。 トラヴィスあいつには一度文句を言わなければならないな…… 」ならいい、と言いかけて、慌てて言葉を飲み込む。 「……もし、の話だが。ユピテルもあいつとそういう触れ合いがしたいなら、俺は止めない。 俺だって今まで色んな花を愛でてきたのだから、俺はお前を束縛したくない。最後に俺の隣に帰ってきてくれるのならそれでいい。 ………………」 貴方が自分からした訳ではないと理解した。理解したのだが、どうにも湿っぽさが隠しきれていない。 先程の光景にちょっとだけショックを受けているのかも。 ▽ (116) 2021/10/28(Thu) 6:04:05 |