【人】 魔法使い ミンナ・コンスタンツェ[ぎしぎしと触手から逃れようとじたばたしていれば、 テンガンから諭すような声を落とされて、 会話の食い違いに、ぎょっと目を丸くした。] ……ちがーーーーーーうっ!! 私が君の言うことを聞くんじゃなくて!! この触手が君の言うことを聞くんでしょ!?って言ったの!! 誰がお嫁に行く話なんてしてるのよ! [時折こうして彼と会話がズレるのはどうしてか。 私もボケているかもしれないけれど彼も相当の天然だと思う。 とにかく勘違いを正さねばと慌てて言葉を紡ぎながら、 暴れる腕は遠慮がないまま、触手に抗おうとするけれど、 動く度に触手からぬるりとした液体が溢れてくるものだから、 ぞわぞわと怖気が走って、背筋を凍らせる。] (117) 2022/05/25(Wed) 0:47:14 |