【人】 蕃神 雷恩― 回想:桜花と ― [桜花がここまでいうのだ。 きっと彼にとってとても興味深いものだったのだろう。>>107 己はその断言に、小さくうなずいた。 表情は凪いだままではあったものの。 彼にとって興味深いものができたのは とても良いことであるという認識は己の中にあった。] 俺は、いいと思うぞ。 契約の中に、触れてはならないというものはなかったはずだ。 [害を与えることは禁じられているけれど。 「言葉」での定義というのは ある程度の裁量を認めるということと同義なのだと考える。 それと同時に、一度触れてしまった己は それを躊躇うことをしなくなった。 もし。あの時小さな遺骸に触れていたら 己は、どんな思考をするようになったのだろうか。 ――訪れなかったIFを、頭の中で消去して。 ] (121) 2023/11/21(Tue) 9:53:09 |