【人】 夢渡り アルレシャ[ワンちゃん(重房)を見送り、また一人。 目が回る気持ち悪さもすっかり落ち着いたが…、無意識に左脇腹に触れてしまう。 自分が、どこに触れているのかは、すぐに気づく。 気づけば肩をすくめて、何をしているのかという風に。] ――さて…。 [お茶会に参加しに来たのではない。 この国に夜が訪れるようにと思って来たのだから。 誰でも当たり前に夢を見る時間を持つためにと――。 この国の女王だろうが、いきなり会っても、どうにもできないと思う。 ずっと15時で止まっている国だから。 だったら、まずは周りから…。この国の人だったり、参加している人だったり…。 そうすると必然的に、お茶会には参加することになる。 立ち上がると、服についた埃を払う。 さすがに寝転がって何もしないまま、お茶会の場所に行くのは失礼だろうから。 どこが場所だろうか…。 あたりを見渡しても、見えるのは見事な庭園。 これは歩いて探すしかないようだと、荷物を抱えなおして、お茶会の会場を探しに行くのであった*] (122) 2023/03/19(Sun) 21:58:24 |