【人】 夕凪>>120 鬼走 「同じですよ、私だって。 ――こうして顔が見れたのが一番のお土産になります。 あっ、ええっと…、はい…・。 お言葉に甘えますね……。 お、お兄ちゃんが元気そうでよかった。 私たちも身長の差はあるんですが、似たもの姉弟のままです。 それで、夜凪は」 また、とまる。わずかに近所では目立っていた双子。 片割れがいないことを気にしすぎては皆に気を遣わせてしまう。 努めて、笑みを携えたまま返すのは大人扱いをされるようになってから慣れてきた。 「夜凪は、大学の課題が忙しくて私だけきたんです。 元気、ですよ。これなかったのをさみしく思ってるに違いありません。 一人でも羽を伸ばして……過ごすつもりですから、お兄ちゃんもゆっくり過ごしてください」 (122) 2021/08/10(Tue) 4:22:20 |