人狼物語 三日月国

224 【R18G】海辺のフチラータ2【身内】


【人】 アリソンに捧ぐ鐘 黒眼鏡

>>122

「ッダ、…っあぁ゙あ!!」

振り上げられたナイフに対し、踏み込んだのは本能的な反射行動だった。
刃ではなく、それを握る腕を止める。
それもガードと呼べるものではなく、飛び込み、胸板で受けるだけ。
どんという衝撃が肺を貫き呼吸を止めるが、
構わず、かじりつくようにナイフごと腕を抱き込みひっつかむ。

「……
っラ、
ぁ゙!!」

命を振り絞るような格闘戦では、ぱたた、と水音が響くものだ。
それは汗か涎か、血か、あるいは髄に近いものか。
生命の雫が撒き散らされていくように
二人の足元になにかが飛沫く。
笑顔はない。
だが高揚し、滾り、燃えていた。
その勢いのままに大きく体を捻り、
砲弾のようなストレートが放たれる。
技巧も戦術も殴り合いの中に消えていき、
あるのはただ肉と骨を叩きつけるような気迫だけ。

#BlackAndWhiteMovie
(123) 2023/10/01(Sun) 12:19:44