【人】 一橋 華あ、うん。ありがと。少し手は冷えるなって思ってたんだ。 [カイロを手袋で受け取り、手の中で転がして温める。白い息を吐いて空を見上げながら、ふと傍らの幸也君がこちらを見た気がして、見返す視線は不思議そうだったかもしれない] ……… [やっぱりあの事だろうか、と思うと、少しだけ言葉が途切れる。 二人だけで一泊二日の旅行。特別な時間。互いの家族がなんやかや了承してくれたのは良いけれど、少しだけ考える事もないではなかった。 私はどうなんだろう、と] (123) 2020/12/27(Sun) 0:02:44 |