>>122 夕凪
「なら同じか。お前が笑顔が見れたのが一番の土産だ。
職場では叫ぶ事が多い。その点此処は楽でいい」
僅かに止まるのを見やる。職業上見逃さないのもあるが、散々見てきた双子だ。彼女が姉として振る舞いを頑張る姿を好ましくも思い、心配にも感じた当時を思い出す。
「夕凪」
掌で拳を作り彼女の頭に撫でるわけでなく、ただ軽く置く。問い詰める様子でもなく一つの助言めいた伝え方をする。何もなければいい。それで終わる。ただ実際の身長より背伸びが見えたので淡々と述べる。
「此処でまで作らなくていい。何かあれば言え」