【人】 3年生 武藤景虎[自室の本棚に並べられた本の隙間、挟んだ橙色の封筒を取り出す。 これは、夢が終わった日、まだ病室にいたオレが受け取った手紙。 普通なら届くはずのない人からの、最期の言葉。>>6:103 封筒の中身を取り出して、目を落とした。] ………、 [赤い花の絵の上に綴られた先輩からのメッセージ。 「救われていた」の中に「もちろん俺も」と書かれているところに、先輩の気遣いとか優しさを感じる。 少しでもオレが居たこと、先輩にとって意味があったなら嬉しいから。 「人知れず涙を流すことも」って、今先輩に泣かされてるんだけどな。 でもやっぱり泣いたら困らせるかな、とか。 オレと彼女のことを祝福してくれる言葉と、それから、最後まで気遣ってもらうばかりで。] (123) 2022/09/17(Sat) 18:25:53 |