【人】 天眼通 サルガス>>123 ルヘナ 「…… ……」 硝子越しの 眼 を捉える。言葉を聞く。君の 感情がこの眼に流れ込む 。他人が視認することのない色。 肯定 、当惑 、虚偽 。誠実 、抑圧 、怯え 。忙しなく、ちかちかと、 色彩 「……ルヘナ、……君は……何故――」 ――此処に居る? 刹那、巡るは 君 の存在の疑問。人柄、言動、感情、どれを取っても…… 「……いや、いい。……わかった。 此処では……君はそう在るべきなんだな」 疑問を口にすることはしない。 今は。 サルガスはただ君を 見 ているだけだ。ケーキからも逃れられたのだ、話が終わったと判断すれば、いつも通り監視台へと向かっていったのだろう。 (125) 2022/06/09(Thu) 19:12:12 |