【人】 管制官 スピカ【食堂】 [指定された時間>>115に、スピカは食堂を訪れた。 「仕事は?」 と聞かれたら 「スリープの準備に入ってくださいってアンテナが」 と答えたであろう] [これが最後の晩餐だろうと、チャンドラには悪いが残っていたハヤシライスを皿に盛り、バーナードの隣に座る] あのね、考えてたんだけど……。 [バーナードの体のことは、搭乗前に資料に目に通したのでなんとなく知っている。 だが、生物学に明るくないスピカには、それがどういうことかはよくわかってない。ざっくりと、人とは違うくらいの認識だ] 私にとってバーナードは、今隣にいる君だけだから。 [コールドスリープに耐えられる体なのか、途中でバラバラになったりしないのか、そんな心配が仕事中に頭をかすめていた。 もし、バラバラになって新たなものを移植されたバーナードは、記憶を持っていても自分の知るバーナードじゃないと、そう思う。 当然、見せかけの全員生存のために何かをしようとしていたなんて知る由もないのだが ]だから……、今のバーナードのままでいてほしい。 [そう言った自分の言葉が恥ずかしくなったのか、スプーンを噛んで俯く] (127) 2022/07/20(Wed) 21:07:16 |