【人】 狐娘 レイ[こちらの動作一つで、ジャヤートのぱっと輝いた顔はしおしおと萎れてしまう。 そのことを少し申し訳なくも思いながらも、きっちりした性格の娘は首は縦には振らなかった。 彼曰く、まぶいは褒め言葉であるということは分かるから。 笑い混じりに言う言葉には、はいはい、と聞き流すようにして受け取っておく。 胡乱げな視線を向けられて、少し自信を無くしながらも、先程見たものが確かならばと頷いた。] 見たことあるわ。 ……多分、だけれど。 ほら、あそこの女の子たち、 きっとそうじゃないかしら? [そうして指先で指し示して彼の視線を誘導する。 彼女たちが先程から場所を移動していなければ、まだそこに居るはずだ。多分、だけれど。] (128) 2021/12/03(Fri) 8:18:46 |