【人】 『 大蛇 』 ラサルハグ 「村への帰り方ならば教えよう。 だが――――――。」 かつん、かつん、と歩が進む音と共に 座り込む子どもの前にたどり着けば 子どもの目を覗くように片膝をついてしゃがむ。 「お前の言う神は...... 夜な夜な迷い込む子どもを攫う 悪魔のような存在だ。 それでもお前は...まだ探したいと、 会うてみたいと、そう思うのか?」 子どもに神様の根城に泊まろうなどと 無邪気な思惑があることなど知らず。 子どもに恐怖を与えて二度と近づかせない。 そう思ったが故の虚言を語りかけてみせるのだ。* (128) 2021/06/16(Wed) 15:14:15 |