【人】 法の下に イレネオ>>113 ダヴィード 「火を通せば食えるのか。料理はする方か?」 背が高ければ当然足も長い。歩くのも速い方ではある。 その速度が心なしか落とされているのも、やはり貴方と並んでいるからなのだろう。 往来を見回せば並ぶのは秋の色を纏った商品たち。衣類も、食品も、季節と共に移り変わって目を楽しませる。 「確かに。」 店頭やら貴方の生え際あたりやらに目を向けつつ。 「近頃は随分過ごしやすくなった。」 「陽が落ちるのも早くなっている。あまり遅くまで出歩くなよ。」 大人らしいことを呟いて、目当ての店はどれかと探した。 #街中 (129) rik_kr 2023/09/10(Sun) 14:49:20 |