
![]() | 【人】 準魔王 マラク 尚、>>124魔王についての話は『例えばだよ』と苦笑するがあまりにも実話に近しい。 もしもその時の勇者の反応を聞かされればやたらと深い笑みを浮かべてしまったかもしれないが。 話したいことなど山のようにある。 旅のこともだが生活のこと、身近なこと。 喪失していた時間を取り戻すように接する時間が増えていく。 明日のご飯の話でも良いだろう。 噂に聞く吟遊詩人の話題もしただろう。 二人で話しているだけで幸せなのだ。 これはずっと一緒に過ごしてきたならば得られなかった幸せであることは確かだ。 当たり前のことなどはなく、当たり前のように話せることが幸せなのだ。 さて――>>125婚姻の儀式に着る服は式の日までは男は見ることは叶わない。 穢れを払うなどという意味もあるが製作過程を見ることは良しとはされない。 ただ相談を受ければ旅の間に入手したアクセサリーを付けるのも良いし、胸元にというならば自身もまた同じようにセレスタイトを飾ろう。 反対に男の準備物は全て公開されるわけである。 新居など隠しようもなく、そもそも一人で建てるものでもないのでマラク一家総出での大仕事である。 寝室の壁が分厚いことを母に見られて『あらあら孫の顔は何に見れるのかしら』などと言われて赤面していたこともあったが。 (132) 2026/07/24(Fri) 10:07:02 |